函館引揚援護局史(函館引揚援護局史係編、1950年2月発行)の冒頭には、十ページほどにわたって関係の写真が掲載されています。
上の写真もその中の一コマ。「国旗は埠頭に翻る−感激の上陸−」というキャプションだけで、それ以上の詳しいことは書かれていません。私は以前からこの写真は見てはいたのですが、特になんとも思わずスルーしていました。
ところが本日(2019年6月30日)、函館訪問の記事に函館引揚援護局史の写真を引用する作業をしていて、ハッとしたのです。
上の写真の船腹に記された「T017」に。
慌てて、別の写真を見ました。
そう、函館引揚援護局史に掲載されていた写真に写っていたのは、紛れもなく高倉山丸でした! 何という偶然でしょう。
あの写真は、私が国会図書館で「函館引揚援護局史」を初めて手にしたもう10年以上前から、高倉山丸に気づいてもらいたいと思っていたのかもしれません。
昔の資料を眺めているといろいろなことに気づくものですが、今回はちょっと感動しました。